バイデン米大統領は24日、ウクライナ支援の法律に署名し、成立させた。これを受けて国防総省は、防空迎撃ミサイルや砲弾、装甲車両、対戦車兵器など、喫緊のニーズに対応する約10億ドル（約1550億円）相当の軍事支援を発表した。米国にとっては約4カ月ぶりの本格的な軍事支援となる。
24日朝、署名後にホワイトハウスで緊急演説したバイデン氏は法律について「米国と世界をより安全にし、米国の世界におけるリーダーシップを継続させるものだ」と強調し、「数時間以内に装備品をウクライナに送り始めるつもりだ」と述べた。「仲間が強くなれば我々も強くなる」とも語り、支援は自国の安全保障に資するものだという考えを強調した。
国防総省によると、今回提供する兵器の内訳は、短射程空対空ミサイル「サイドワインダー」や艦対空ミサイル「シースパロー」、携帯式の地対空ミサイル「スティンガー」、無人機（ドローン）に対抗する小火器、前線で特に需要が高い155ミリ砲弾、歩兵戦闘車両「ブラッドレー」、対戦車ミサイルの「ジャベリン」や「TOW」、対装甲地雷など。
米国の軍事支援は昨年末に予…
